2022.06.12
MTB オーバーホール その⑤ 組み立て、完成編
こんにちは 出張修理の自転車屋さんです。
本日はMTBのオーバーホールの組み立て、完成までの作業をご紹介します。
作業自体は2週間ほどで終わっていますが、ホームページの更新の時間がなかなか取れなくて長くなりましたが今回で完成です。
前回でフレームの下処理などが終わりましたので取り外していたパーツを組み立てていきます。



ヘッドベアリング、コラムに潤滑、防錆用にグリスをしっかりつけてフロントサスペンションをフレームに取り付けます。





次に作業台にセットして駆動系のパーツ、ホイールなどをセットしていきます。
要所でグリスは使い分けをし、異音、焼き付き、防錆対策なども行います。





作業代から降ろして、ハンドル周りのポジションを確認しながら部品を組み付け、ブレーキ類を取り付けてます。




次にシフトケーブルの長さを最適にしてケーブル類を作ります。
特に大切なのがケーブルの端面処理や潤滑のケミカルです。 単に交換するだけなくパーツの性能を100%発揮できるように丁寧に作業します。

最適な長さでケーブル類もついて変速調整を行い、残りのサドル、シートポストなどを取り付けて完成です

完成後にはテスト走行を行い各部に異常が無いか、乗車した状態で変速、ブレーキなどをチェックして微調整します。
案の定、作業台では問題なかったリアブレーキが乗車してライダーの加重がかかるとキャリパーとローターの微妙な接触がありましたのでシムを増して微調整します。
最後に各ボルト、ナットの緩みが無いかを再確認して完成です。
この様な感じで出張修理の自転車屋さんではスポーツバイクのオーバーホールなども行っています。
ご興味がある方は気軽にご相談ください。
カテゴリ:スポーツバイク修理
本日はMTBのオーバーホールの組み立て、完成までの作業をご紹介します。
作業自体は2週間ほどで終わっていますが、ホームページの更新の時間がなかなか取れなくて長くなりましたが今回で完成です。
前回でフレームの下処理などが終わりましたので取り外していたパーツを組み立てていきます。



ヘッドベアリング、コラムに潤滑、防錆用にグリスをしっかりつけてフロントサスペンションをフレームに取り付けます。





次に作業台にセットして駆動系のパーツ、ホイールなどをセットしていきます。
要所でグリスは使い分けをし、異音、焼き付き、防錆対策なども行います。





作業代から降ろして、ハンドル周りのポジションを確認しながら部品を組み付け、ブレーキ類を取り付けてます。




次にシフトケーブルの長さを最適にしてケーブル類を作ります。
特に大切なのがケーブルの端面処理や潤滑のケミカルです。 単に交換するだけなくパーツの性能を100%発揮できるように丁寧に作業します。

最適な長さでケーブル類もついて変速調整を行い、残りのサドル、シートポストなどを取り付けて完成です

完成後にはテスト走行を行い各部に異常が無いか、乗車した状態で変速、ブレーキなどをチェックして微調整します。
案の定、作業台では問題なかったリアブレーキが乗車してライダーの加重がかかるとキャリパーとローターの微妙な接触がありましたのでシムを増して微調整します。
最後に各ボルト、ナットの緩みが無いかを再確認して完成です。
この様な感じで出張修理の自転車屋さんではスポーツバイクのオーバーホールなども行っています。
ご興味がある方は気軽にご相談ください。
2022.06.05
簡単そうで難しい!?
こんにちは。 出張修理の自転車屋さんです。
本日はパンクトラブルの事例をご紹介します。
他店でパンク修理をしたが、一晩でパンクしてしまうとご相談で今回は自転車をお持込されました。
早速、チューブを取り出して水につけて空気の漏れを調べをします。

ものすごく小さな空気の漏れを発見!!
10秒ごとに小さな泡になるぐらいの漏れで、しっかりチェックしないと見落とします。


他店で張ったパッチが綺麗に貼れていないので淵から剥がれそこから空気が漏れています。


パッチを爪で擦ると簡単に剥がれてしまいました。
これでは空気は漏れてしまいますね。
今回はチューブにも経年劣化によるひび割れもありましたのでお客様にご相談してチューブを交換いたしました。
パンク修理は簡単に見えても意外に難しくこの様な修理ミスもたびたび目にします。
それでは今回交換して外したチューブを使い正しいパンク修理をご紹介します。

剥がれた後ですがパンク修理時で行うチューブ研磨の下処理が出来てません。
さらに別のパッチを張った直ぐそばなので修理の難易度は高めです。

削りすぎはもちろんNGですがパッチがしつかり圧着するために必要最低限の下処理が必要でこの工程がパンク修理の出来を左右する重要な工程です。

パッチを圧着後に空気を多めに入れて剥がれてこないか確認します。

さらに両手で引っ張っても剥がれないか確認します。 完璧に貼れていればこの様なことをしても剥がれません!!
試しに別の場所でも作業してみます。

分かりやすくマーカーをします。
あえてチューブの表面が凸凹しているところを下処理します。

表面をほんの軽く研磨します。


糊を塗布してパッチをしっかり圧着します。

同じように両手で思いっきり引っ張ります。

全く剥がれないのでしっかりパンク修理が出来ています。
この様パンク修理も意外に難しいケースもありますので、パンク修理でお困りでしたらぜひご相談ください!!
カテゴリ:シティーサイクル修理
本日はパンクトラブルの事例をご紹介します。
他店でパンク修理をしたが、一晩でパンクしてしまうとご相談で今回は自転車をお持込されました。
早速、チューブを取り出して水につけて空気の漏れを調べをします。

ものすごく小さな空気の漏れを発見!!
10秒ごとに小さな泡になるぐらいの漏れで、しっかりチェックしないと見落とします。


他店で張ったパッチが綺麗に貼れていないので淵から剥がれそこから空気が漏れています。


パッチを爪で擦ると簡単に剥がれてしまいました。
これでは空気は漏れてしまいますね。
今回はチューブにも経年劣化によるひび割れもありましたのでお客様にご相談してチューブを交換いたしました。
パンク修理は簡単に見えても意外に難しくこの様な修理ミスもたびたび目にします。
それでは今回交換して外したチューブを使い正しいパンク修理をご紹介します。

剥がれた後ですがパンク修理時で行うチューブ研磨の下処理が出来てません。
さらに別のパッチを張った直ぐそばなので修理の難易度は高めです。

削りすぎはもちろんNGですがパッチがしつかり圧着するために必要最低限の下処理が必要でこの工程がパンク修理の出来を左右する重要な工程です。

パッチを圧着後に空気を多めに入れて剥がれてこないか確認します。

さらに両手で引っ張っても剥がれないか確認します。 完璧に貼れていればこの様なことをしても剥がれません!!
試しに別の場所でも作業してみます。

分かりやすくマーカーをします。
あえてチューブの表面が凸凹しているところを下処理します。

表面をほんの軽く研磨します。


糊を塗布してパッチをしっかり圧着します。

同じように両手で思いっきり引っ張ります。

全く剥がれないのでしっかりパンク修理が出来ています。
この様パンク修理も意外に難しいケースもありますので、パンク修理でお困りでしたらぜひご相談ください!!
2022.05.30
MTB オーバーホール その④ フレーム下準備編
こんにちは 出張修理の自転車屋さんです。
昨日は、5月とは思えない暑さで多治見市でも34.9℃を記録しました。

暑い多治見でも全国3位です。 8月には日本一を目指します(笑)
さてこんな暑い日は室内で、仕事の合間こつこつ進めているMTBのオーバーホールのご紹介の続きです。
本日は組み立て前のフレームの下準備です。

まずはBB部のタップとフェイスの加工をします。

使用する工具はこちらです。 今はJISのみですがイタリアンとT47規格のタップも近いうちにそろえたいです。

しっかり切削油を塗り、まずはタップ。


そして左右のフェイス。


パークツールの工具での出来は良い仕上がりです。

続いてはコナのフレームにはBB下に無い水抜き穴をあけます。

位置をポンチでマークしてドリルで穴あけ。
この部分は強度も十分にあり過去に何十台とコナのバイクはこの加工をしていますので水抜き穴程度は問題ありません。
むしろ水が抜けないでフレーム、BB、クランクスピンドルが腐食して壊れるほうが問題です。
最初のパーツを外すときでもフレーム内に残っていた水が出てきます。
分解編

穴あけ後にアルミ地にはタッチアツプをします。

続いてディレラーハンガー部分

この部分はまれに異音が出ることがありますのでカッパーグリスを塗布してハンガーを取り付けします。


ハンガー小物を取り付け後に必ず行うのがエンド修正。
工具を当てて位置の確認をすると下部が内側に曲がっていることが分かります。



すこしづつ矯正をしていき時計の針で6時、9時、12時の三箇所が全て均等な間隔で無いと正確な変速調整はできません。
この部分は右側に自転車を倒したりすると曲がってしまいますが、エンドの材質や硬さ等では変速を使用しているだけで徐々に曲がってしまう事もあります。
新車や新品のエンドを取り付けただけでも曲がっているバイクが多いので新車でもこの作業が必ず必要になります。
曲がっている位置から変速調整をしても正確な変速調整は出来ません。

位置の矯正、確認が出来ましたらRディレラーを取り付けします。
最近のバイクで後のギヤが12,11,10段等のギヤが多いバイクは特に少しの曲がりでも変速不良が出やすい傾向にありますので何回変速調整をしても直らない場合はまずこの確認をすることから始める事をお勧めします。
次回は組み立て編です。
カテゴリ:スポーツバイク修理
昨日は、5月とは思えない暑さで多治見市でも34.9℃を記録しました。

暑い多治見でも全国3位です。 8月には日本一を目指します(笑)
さてこんな暑い日は室内で、仕事の合間こつこつ進めているMTBのオーバーホールのご紹介の続きです。
本日は組み立て前のフレームの下準備です。

まずはBB部のタップとフェイスの加工をします。

使用する工具はこちらです。 今はJISのみですがイタリアンとT47規格のタップも近いうちにそろえたいです。

しっかり切削油を塗り、まずはタップ。


そして左右のフェイス。


パークツールの工具での出来は良い仕上がりです。

続いてはコナのフレームにはBB下に無い水抜き穴をあけます。

位置をポンチでマークしてドリルで穴あけ。
この部分は強度も十分にあり過去に何十台とコナのバイクはこの加工をしていますので水抜き穴程度は問題ありません。
むしろ水が抜けないでフレーム、BB、クランクスピンドルが腐食して壊れるほうが問題です。
最初のパーツを外すときでもフレーム内に残っていた水が出てきます。
分解編

穴あけ後にアルミ地にはタッチアツプをします。

続いてディレラーハンガー部分

この部分はまれに異音が出ることがありますのでカッパーグリスを塗布してハンガーを取り付けします。


ハンガー小物を取り付け後に必ず行うのがエンド修正。
工具を当てて位置の確認をすると下部が内側に曲がっていることが分かります。



すこしづつ矯正をしていき時計の針で6時、9時、12時の三箇所が全て均等な間隔で無いと正確な変速調整はできません。
この部分は右側に自転車を倒したりすると曲がってしまいますが、エンドの材質や硬さ等では変速を使用しているだけで徐々に曲がってしまう事もあります。
新車や新品のエンドを取り付けただけでも曲がっているバイクが多いので新車でもこの作業が必ず必要になります。
曲がっている位置から変速調整をしても正確な変速調整は出来ません。

位置の矯正、確認が出来ましたらRディレラーを取り付けします。
最近のバイクで後のギヤが12,11,10段等のギヤが多いバイクは特に少しの曲がりでも変速不良が出やすい傾向にありますので何回変速調整をしても直らない場合はまずこの確認をすることから始める事をお勧めします。
次回は組み立て編です。