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2023.07.14

MTB オーバーホール① 分解編

こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。

本日は、ご家族の大切な思い出のあるMTBのオーバーホール作業をご紹介します。

作業点数が多いので今回も何回かに分けて作業の様子をご紹介します。

まずは犬山市にお伺いして実際に自転車を見させて頂き、どの様な仕上がりをご希望されているか等お話をしてから作業場に引き上げます。

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今回はなるべくオリジナルの状態を保ったまま、錆びや汚れの除去、変速やブレーキなどの不具合箇所の修理のご依頼です。

まずは全体の状態を確認していきながらパーツを取り外していきます。

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フロントホイールのニップルが一箇所割れています。

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各部のボルト、ナットは錆が出ています。

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フロントサスペンションインナーチューブにも錆が浮いています。

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前後のギヤも錆と汚れが多いです。

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特にチェーンは錆が酷くリンクの動きが悪いです。

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プーリーやBB回りも汚れが酷いです。

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DISKブレーキはダスト汚れ、ローターは錆が多いです。

ブレーキフルードも劣化の為かレバーの遊びが殆どありません。

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分解前から気になっていたのがハンドルにプリントで表記されている幅の表記より、実際のハンドル幅がとても狭いです。

アルミハンドルなら気になりませんが、カーボンハンドルに交換されてます。

ただカットして使用しているなら良いですが、ハンドルカット後にバーエンドを装着しています。

分解してみると

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目視では傷がある位ですがこの状態で使用しますと今までの経験上バーエンド取り付け部分からクラック(ヒビ)が入ってハンドルが折れる可能性がとても高いです。

ここはお客様と相談します。

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この様な感じで部品の状態を確認しながら分解します。

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外せれる部分は外して洗浄します。

次回はパーツの洗浄等の作業をご紹介します。

スポーツバイクでの修理も気軽にご相談ください。
2023.07.04

新車の組み立てもお任せ下さい 後編

こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。

本日は前回の続きで新車MTBの組み立て点検作業をご紹介します。

前後のホイールも装着して作業スタンドに固定したので残りの作業を行います。

まずはハンドル周りですがステムキャップの固定の仕方が悪くてキャップ上部の隙間がありません。

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ごく一部のステムでこの様な固定方法の物も過去にはありましたがこのモデルでは上下の隙間を均等にして固定します。

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トルクレンチで確認します。

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ハンドルが純正に比べて短いのでよく観察していたら何故かグリップにグリスを塗布してありボルトで固定するグリップですが滑ってグリップが回ってしまいます。

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グリップが動くと危険ですので外して洗浄します。

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パーツクリーナーで脱脂します。

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さらにおくまで綺麗なウエスをねじ込んで拭き上げます。

ハンドルも脱脂して固定完了です。

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キャリパーもセンター位置を調整し固定します。

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ブレーキホースの取り付け確認とリークチェックをします。

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クランク等ボルト、ナットも締め付け確認を行います。

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ペダルの締め付けが甘く気になったので外してネジ部を確認すると、、、

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恐らくロックタイト系の緩み止め材が塗ってあります。

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個人的にはお勧めできないのでネジ部を綺麗に掃除して適切なグリスを塗布します。

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規定トルクでしっかり締め付けます。

チェーンにもオイルを塗布してシフト調整をします。

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シマノ製変速機は調整が簡単ですね。

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スタビライザーもオン、オフと切り替えできます。

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オフのほうがシフトは軽いですがオンの方がチェーンのバウンドを防止できます。

シチュエーションに応じて使い分けると良いですね。

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ハンドル回りもワイヤーなどの取り回しが良くないので干渉してます。

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ホースやケーブルがなるべく干渉しないように取り回しを変更します。

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サスペンションはエアーで調整しますのでバルブの緩みを確認して。

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エアサスポンプでエアー圧を調整します。

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インナーチューブも掃除をし、薄くシリコンスプレーをダストシールとインナーチューブに塗布して再度拭き上げます。(恐らくインナーチューブは錆びやすい材質なので錆び防止にも効果的です)

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最後にテスト走行を行い異常が無いかを確認してお客様にお渡しとなります。

必要な方にはお渡し時にスポーツバイクの基本操作の説明も行います。

スポーツバイクで何かお困りのことがありましたら気軽にご相談ください。
2023.07.02

新車の組み立てもお任せ下さい 前編

こんにちは、出張修理の自転車屋さんです。

本日は新車をネットで購入されたお客様の組み立て作業をご紹介します。

瀬戸市より作業場に持込でのご依頼です。

プロショツプで勤めていたときはお世話になった某メーカーのMTBです。

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まずはリアホイールの整備から

整備前はホイールセンターがずれています。

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修正後

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バランスやテンションも調整します。

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お客様のご依頼で純正ブロックタイヤから町乗りに適したスリックタイヤに交換します。

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空気圧チェック

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タイヤと同じくチューブもシュワルベ製に交換しますのでバルブの緩みとリークチェックを行います。
(シュワルベはバルブコアが外せるタイプですので初期の緩みやバルブからのエアー漏れも多いので必ずチェックします)

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ローターの締め付け確認

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スプロケットの締め付け確認

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今回はスプロケットカバーを残します。

リム形状はフックレスタイプのチューブレスリムなので空気圧はとても大切です。

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続いて前輪

センターは合っています。

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バランス、テンション調整

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クイックシャフトにはグリスが付いていません。

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錆び防止の為、グリスを塗布します。

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フロントキャリパーのピストンが出すぎてパッド間の隙間がありません。

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ホイールが外れている状態でレバーを何度も握るとこの様な事が起きますので気をつけるか、スペーサーを装着しましょう。

専用工具でピストン位置をリセットします。

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前後のホイールを装着できたのでディレラーハンガーの精度を確認します。

修正前は6時、9時、12時の位置を見ると9時、6時、位置でずれているのが分かります。

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修正後は6時、9時、12時どの位置でも修正機の棒とリムの間隔は一定です。

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今回のバイクは1Xでリアもワイドギヤですからエンドの精度とても大切です。

この精度が悪いとどれだけ変速調整をしても良くなりません。

残りの作業は後編に続きます。
2023.06.18

ロードバイクの持ち込み修理

おはようございます。出張修理の自転車屋さんです。

本日は某量販店で購入されたロードバイクを多治見市内より持込での修理の作業をご紹介します。

前後タイヤがパンクしているとの事でした。

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後輪はリム打ちパンク

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前輪はバルブが剥がれかけておりスローパンクでした。

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前輪はタイヤも劣化がしていますので交換します。

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最近、整備点検をしていないとの事でしたので一緒に行います。

リアホイールのバランス調整

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リム打ちパンクをしていましたので左右に振れていましたので調整します。

スプロケットも増し締め

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リムフラップのサイズが合っていないです。

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リムに空いている穴が見えているような状態ですとパンクする可能性が高いですから同時に交換します。

バルブホールも切削の際、角が立ってパンクの原因になる事もあります。

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ヤスリでエッジを削ります。

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綺麗になりました。

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リムの内幅に合わせて適正サイズのリムフラップに交換します。

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今回は詳しくは書きませんがそもそもリム内幅と装着されているタイヤ幅が合っていません。

量販店のスポーツバイクではこの様な事も珍しくはありません。

バルブ不良からのエア漏れが無いかをチェックします。

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フロントホイールもバランスチェックをします。

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チェーンはオイルが無い状態でした。

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注油します。

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左のデュアルコントロールレバーが少し内側に入っています。

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画像では分かりにくいですが右と同じ角度に修正します。

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クランクも増し締めしてから変速調整をします。

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フロント変速は調整が正しくされていませんでした。

恐らくトリム調整機能を知らない人が整備をした可能性がありますのでトリム調整がきちんと作動するように調整します。

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ブレーキシューの取り付け位置も悪いです。

これではシュートタイヤが接触してタイヤバーストを起こします。

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適正な高さ角度に調整します。

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最後にテスト走行をして問題が無いかを確認してのお渡しになります。

お客様はフレンチバルブ用のフロアポンプ(空気入れ)をお持ちではありませんでした。

スポーツバイクは空気圧管理が非常に大切になります。 

空気圧が正しく調整されていないと簡単にパンクをしてしまいますのでお客様にはフレンチバルブの構造や正しい空気の入れ方とお勧めの空気入れをお伝えしました。

この様にスポーツバイクの正しい使い方などの説明も致しますので気軽にご相談ください。
2023.06.08

新車の購入時にはご注意を!!

こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。

本日はスポーツバイクの駆動系トラブルで多いRディレラーを後輪に巻き込んだトラブルの修理をご紹介します。

某量販店様のオリジナルMTBで多治見市内に出張でお伺いして作業場に引き上げます。

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最初はRディレラーが180度回転しており逆さまになっていました。

とりあえず正しい位置に戻してみますが明らかにパーツが変形して変速機が斜めになっています。

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状態を把握するめにパーツを外します。

チェーンをカットし

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Rディレラー(変速機)を外します。

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写真では分かりにくいですが変速機が捩れる様に変形しています。

これは修理不可ですので交換になります。

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ディレラーハンガーも斜めになっています。

良くある事例としては右側に自転車を倒してしまうとRディレラーが地面と当たってディレラーハンガーが内側に曲がってしまうトラブルです。

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本来、ディレラーハンガーはバイクメーカーもしくは販売店で入手をするのですが今回のバイクを販売していた某量販店が閉店してしまったので通常ルートでハンガーの入手が出来なくなってしまいました。

このパーツが入手できないと自転車は通常使用することが大変難しくなります。

理由はディレラーハンガーはバイクごと、パズルのピースのように形状が殆ど違います。

ごく稀に他のメーカーで同じ形ものを使用している事はありますがデーターも少なく照合することはとても大変な作業になります。

お客様からはとりあえず変速は殆ど使えなくても良いので最低限漕いで進むようにして欲しいとの事でした。

最終的にどう修理するかを考えながら修理を進めていきます。

まずは変速機を巻き込んだホイールも振れが出ていたのでバランスを調整します。

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またスポークテンションがとても低い(これも巻き込んだ原因の一つです)のでスポークテンションも最適になるように張ります。

ちなみに曲がったエンドで曲がり具合を測定するとこんな感じです。6時を起点にしてみると

9時の位置

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12時の位置

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これだけ変形していると修正機で終始しても折れる可能性がとても高く、折れてしまうと変速機を吊る事も出来ないのでよーく考えます。

今までの経験を元に出した答えは、、、何とかして新品を探し出す!!

色は違いますが全く同じ形状のディレラーハンガーを探し出し、見つけて入手しました!!

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異音対策をしてバイクに新品を取り付けします。

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新品を付けますが目視でも曲がったように付きます。原因は、、、

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フレームの精度がとても悪いからです。

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明らかに両サイドのエンド部分が内側になっています。

この手の量販店オリジナルバイク等のルック車では良くあることです。

ディレラーハンガーの角度も最初よりかはかなりマシですのでフレームの精度の分をハンガーで補正をします。

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新品のチェーンとRディレラーを用意しました。

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フロントの変速機も調整します。

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チェーンリングに対して水平になるように調整します。

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新品のチェーンはグリスのような油が付いていてペダリングが重たいので油分を一度洗い落とします。

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洗い終えたらチェーンを取り付けます。

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新しいチェーンオイルを塗布します。

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変速調整に入ります。

リアが1速の時にはやはりフレーム精度などの問題もありスポークとかなり接近しています。

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これではデイレラーハンガーが少し変形するだけでまた同じトラブルになる恐れもありますのでお客様と相談してリアは1速が使用できないように調整しました。

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2速位置ではスポークまで余裕があります。

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今回は奇跡的に入手できたハンガーですが再度同じトラブルになった際に確実に入手できる保障もありませんのでトラブルに対してマージンをとる方向で調整します。

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無事に完成しました。 テスト走行をしてお客様に納品します。

この様にスポーツバイクではRディレラーハンガーはとても大切で重要なパーツになりますので、自転車を購入される際はこのパーツが入手できる自転車を選びましょう!!

(私が過去に勤めていたプロショップで某イタリアメーカーは入手に1年近くを要した事例もありますので、心配な方は予備で最低1個はディレラーハンガーを事前に購入しておくことをお勧めします。)
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