2023.10.07
MTBの点検、調整作業 中編
こんにちは、出張修理の自転車屋さんです。
本日は前回の続きの作業をご紹介します。


リジットフォークからサスペンションフォークに交換します。

コラムにクリスキングの1.5ベースプレートを圧入します。


ユニオール製の専用工具を用いて圧入します。


隙間無く圧入して腐食防止のグリスを塗布します。

SRサンツア製のフロントシャフトは過去に腐食や汚れでシャフトが固着し、取り外しに大変な作業をした経験があるのでグリスをしっかり塗布します。


とりあえず仮付けしてタイヤクリアランスなどに問題ないかを確認します。
そしてコラムの長さは、、、

やはり短いですね。
これに関しては取り付け前の寸法計算で分かってはいましたが、、、
とりあえずお客様に連絡をします。


ステム上端からコラム上端までが9.5mmの差があります。
個人的にはここの差は3mmに設定してコラムカットを行うか、少しオーバーしてステム上部に5mmスペーサーを乗せるほうがコラム保護やステムの締め付けた際のトラブルが避けられると思います。

クリスキング純正のボルトも長さが足りなくなってしまうので別のものが必要になります。

とりあえず他の部分の点検をしていくと赤枠内の部分の隙間が大きいことに気が付きます。

現状を把握する為に左クランクを外します。

グリスで汚れていますので清掃すると、、、

リングといわれるパーツが欠品しています。

シマノの展開図で見ると赤枠のパーツです。
以前にも同じような事例がありました。 こちら
コラムの件と共にこちらもお客様に連絡をしてどうされるかを確認します。
確認後、コラムの件は自己責任で使用するので作業を進めて下さいとの事で、リングパーツは取り寄せして作業するとの事になりました。

しかしコラムが短い部分でステムを締め付けると最悪ステムが破断することもありますので足りない空間を埋めるパーツを作製します。

某イタリア製高級メーカーのコラムの端材がありましたのでほど良い長さでカットしてスペーサーにします。

コラムとステム設置面積も少し減り固定力不足も考えられますのでカーボンコラムなどの固定に使用する専用のグリスをコラムに塗布して対策します。

ほど良い高さに収まりました。


ステムキャツプボルトも長いステンレス製の物を用意して交換します。

固定後に確認でハンドルをこじってもステムはしっかり固定されています。

新品のリングを用意しました。

装着します。


このバイクは前のオーナーが個人で組んだのかショップで組んだのか定かではありませんが殆どのボルト、ナットの締め付けが緩いです。
BBも適切なトルクで締め付けます。

最初と比べると適正な隙間になっています。

左クランクも適正なトルクで締め付けます。
次回に続きます。
スポーツバイクの修理、点検などでお困りの方は気軽にご相談ください。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日は前回の続きの作業をご紹介します。


リジットフォークからサスペンションフォークに交換します。

コラムにクリスキングの1.5ベースプレートを圧入します。


ユニオール製の専用工具を用いて圧入します。


隙間無く圧入して腐食防止のグリスを塗布します。

SRサンツア製のフロントシャフトは過去に腐食や汚れでシャフトが固着し、取り外しに大変な作業をした経験があるのでグリスをしっかり塗布します。


とりあえず仮付けしてタイヤクリアランスなどに問題ないかを確認します。
そしてコラムの長さは、、、

やはり短いですね。
これに関しては取り付け前の寸法計算で分かってはいましたが、、、
とりあえずお客様に連絡をします。


ステム上端からコラム上端までが9.5mmの差があります。
個人的にはここの差は3mmに設定してコラムカットを行うか、少しオーバーしてステム上部に5mmスペーサーを乗せるほうがコラム保護やステムの締め付けた際のトラブルが避けられると思います。

クリスキング純正のボルトも長さが足りなくなってしまうので別のものが必要になります。

とりあえず他の部分の点検をしていくと赤枠内の部分の隙間が大きいことに気が付きます。

現状を把握する為に左クランクを外します。

グリスで汚れていますので清掃すると、、、

リングといわれるパーツが欠品しています。

シマノの展開図で見ると赤枠のパーツです。
以前にも同じような事例がありました。 こちら
コラムの件と共にこちらもお客様に連絡をしてどうされるかを確認します。
確認後、コラムの件は自己責任で使用するので作業を進めて下さいとの事で、リングパーツは取り寄せして作業するとの事になりました。

しかしコラムが短い部分でステムを締め付けると最悪ステムが破断することもありますので足りない空間を埋めるパーツを作製します。

某イタリア製高級メーカーのコラムの端材がありましたのでほど良い長さでカットしてスペーサーにします。

コラムとステム設置面積も少し減り固定力不足も考えられますのでカーボンコラムなどの固定に使用する専用のグリスをコラムに塗布して対策します。

ほど良い高さに収まりました。


ステムキャツプボルトも長いステンレス製の物を用意して交換します。

固定後に確認でハンドルをこじってもステムはしっかり固定されています。

新品のリングを用意しました。

装着します。


このバイクは前のオーナーが個人で組んだのかショップで組んだのか定かではありませんが殆どのボルト、ナットの締め付けが緩いです。
BBも適切なトルクで締め付けます。

最初と比べると適正な隙間になっています。

左クランクも適正なトルクで締め付けます。
次回に続きます。
スポーツバイクの修理、点検などでお困りの方は気軽にご相談ください。
2023.09.30
MTBの点検、調整作業 前編
こんにちは、出張修理の自転車屋さんです。
本日はMTBを中古で購入されたお客様より点検、調整の依頼がありましたので作業場に持ち込みでの作業をご紹介します。

ぱっと見た感じとてもコンディションの良いMTBです。
まずはお客様立会いの下、簡単に全体をチェックします。


いくつかの問題点はありましたが一番気になる箇所はチェーンの長さです。
LOWでかなりチェーンが張って変速機もかなり無理しています。
お客様にはチェーンを長いものに交換が必要と説明します。

後はお客様の持ち込みでサスペンションの取り付けもお願いされました。
KINGのインセット7でこのコラム長さは短いかも、、、、
とりあえずお預かりして作業を進めます。

前のオーナーは自分で組み立てたのかミッシングリンクも進行方向とは逆に付いてます。

シマノのマニュアルに従いチェーンの長さを確認しますと、、、

全然、短いですね。
とりあえず新品のチェーンを注文してホイールから整備を始めます。
リアホイールから

大きな振れは特に無いです。


センターも大丈夫です。


テンションの確認をして微調整をします。
次はフロントホイール


こちらもセンターはOKです。


少し振れがありましたので調整します。

テンションも確認して微調整します。


ローターボルトもトルクレンチを使用して増し締めしますが最初から緩いですね。

スプロケットのロックリングも緩いのでトルクレンチを使用して適性トルクで締めます。
残りは次回ご紹介します。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日はMTBを中古で購入されたお客様より点検、調整の依頼がありましたので作業場に持ち込みでの作業をご紹介します。

ぱっと見た感じとてもコンディションの良いMTBです。
まずはお客様立会いの下、簡単に全体をチェックします。


いくつかの問題点はありましたが一番気になる箇所はチェーンの長さです。
LOWでかなりチェーンが張って変速機もかなり無理しています。
お客様にはチェーンを長いものに交換が必要と説明します。

後はお客様の持ち込みでサスペンションの取り付けもお願いされました。
KINGのインセット7でこのコラム長さは短いかも、、、、
とりあえずお預かりして作業を進めます。

前のオーナーは自分で組み立てたのかミッシングリンクも進行方向とは逆に付いてます。

シマノのマニュアルに従いチェーンの長さを確認しますと、、、

全然、短いですね。
とりあえず新品のチェーンを注文してホイールから整備を始めます。
リアホイールから

大きな振れは特に無いです。


センターも大丈夫です。


テンションの確認をして微調整をします。
次はフロントホイール


こちらもセンターはOKです。


少し振れがありましたので調整します。

テンションも確認して微調整します。


ローターボルトもトルクレンチを使用して増し締めしますが最初から緩いですね。

スプロケットのロックリングも緩いのでトルクレンチを使用して適性トルクで締めます。
残りは次回ご紹介します。
2023.09.07
イメージチェンジ 後編
こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。
本日はバイクのイメージチェンジ(フレーム塗装)の作業の後編をご紹介します。

フレームはお客様の方で塗装作業を終えて戻って来ましたので組付けを致します。

まず最初にシートクランプとシートポストを装着してメンテナンススタンドに固定してフレーム小物パーツを装着します。


ディレラーハンガーは異音が出やすい場所の一つなので異音対策のグリスを塗布して取り付けます。

次はヘッドパーツを装着します。塗装が割れないように一工夫してから取り付けます。

専用工具でしっかりと圧入します。

下部ベアリングやコラム内部などには潤滑と腐食防止の為に多めにグリスを塗布します。

スタファンも錆びやすいのでグリスを塗ります。

上部ベアリングにもグリスを塗布します。

とりあえずダミーステムで仮に組み付けをします。
元のハンドル周り一式をいきなり装着しますとブラブラしているワイヤーやキャリパー、ホースなどがフレームに当たって傷が付いたりするのを防ぐ為です。

スプロケットも緩んでいたので増し締めします。

リアのクイックシャフトにはグリスが塗られていませんでしたのでグリスを塗布します。


フロント、リアのブレーキローターも締め付け確認をします。
写真には撮り忘れましたがホイールのバランスチェック、調整をしてフレームに装着します。

フロントアクスルのレバーテンションが緩いので調整します。



ディレラーハンガーの精度をチェックします。
6.9.12時で見ると9.12時で間隔が開いています。
12速などでは此処の精度が悪いと変速調整が上手くいきませんので修正します。



修正後は6.9.12時のどの位置でも修正機との間隔が一定です。

修正が済んだので変速機を取り付けます。


BBにも異音対策のグリスを塗布して取り付けます。

トルクレンチで規定トルクで締め付けます。

傷防止の工夫もしたのでBB本体のアルマイトにも組み立て傷がありません。

スピンドルはアルミでボルトは鉄なので取り外し時にはめちゃくちゃ硬くて焼き付きの兆候が見られましたので焼き付き防止のグリスを塗布します。

その他異音が出やすい場所にもグリスを塗布します。

規定トルクで締め付けます。

次はベアリングコンタクトの調整をします。

ガタが無くてベアリングを押さえつけすぎないように調整します。

調整後にチェーンを取り付けします。

ダミーステムから元のハンドルパーツ一式に交換してキャリパーやケーブルなどを取り付けます。

ホースなどを純正の樹脂小物で取り付けするとMTBなどでは脱落してホースがブラブラになりやすいのでインシュロックに交換します。

安心のヘラマン

ホースをフレームに固定します。

リヤキャリパーの取り付け位置を調整して固定します。

次はフレーム内にシフトアウターワイヤーを通しますが塗装時にはライナー管等を入れておくことが出来ないので誘導するものが無いもない状態です。

ですがプロショップ時代にたくさんの内装フレームの組み立て作業を行ってますので問題ありません。

チャチャッと通してワイヤーを組み付けます。

アウターワイヤー、インナーワイヤー共に適正なグリスやスプレーを塗布します。

フロントのキャリパーも位置調整をして取り付けます。

ホースやワイヤーなどがフレームに固定されてプラプラしなくなってから変速の調整作業に入ります。
ガイドプーリーを適切な位置に調整します。

変速の際に全てのギヤ位置で正しく作動するように調整をします。

細かい所ですがパーツの取り付け位置が90度ズレてます。

正しい取り付け位置に直しました。

最後にダブルチェックを行い完成です。

完成後には実際にテスト走行をして車体動作や変速、ブレーキなどさまざまなシュチュエーションで完璧に問題なく作動するかを確認し微調整を行います。

完成後は養生して納品を待ちます。
今回紹介したカスタムやスポーツバイクでの修理等お困りの際は気軽にご相談ください。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日はバイクのイメージチェンジ(フレーム塗装)の作業の後編をご紹介します。

フレームはお客様の方で塗装作業を終えて戻って来ましたので組付けを致します。

まず最初にシートクランプとシートポストを装着してメンテナンススタンドに固定してフレーム小物パーツを装着します。


ディレラーハンガーは異音が出やすい場所の一つなので異音対策のグリスを塗布して取り付けます。

次はヘッドパーツを装着します。塗装が割れないように一工夫してから取り付けます。

専用工具でしっかりと圧入します。

下部ベアリングやコラム内部などには潤滑と腐食防止の為に多めにグリスを塗布します。

スタファンも錆びやすいのでグリスを塗ります。

上部ベアリングにもグリスを塗布します。

とりあえずダミーステムで仮に組み付けをします。
元のハンドル周り一式をいきなり装着しますとブラブラしているワイヤーやキャリパー、ホースなどがフレームに当たって傷が付いたりするのを防ぐ為です。

スプロケットも緩んでいたので増し締めします。

リアのクイックシャフトにはグリスが塗られていませんでしたのでグリスを塗布します。


フロント、リアのブレーキローターも締め付け確認をします。
写真には撮り忘れましたがホイールのバランスチェック、調整をしてフレームに装着します。

フロントアクスルのレバーテンションが緩いので調整します。



ディレラーハンガーの精度をチェックします。
6.9.12時で見ると9.12時で間隔が開いています。
12速などでは此処の精度が悪いと変速調整が上手くいきませんので修正します。



修正後は6.9.12時のどの位置でも修正機との間隔が一定です。

修正が済んだので変速機を取り付けます。


BBにも異音対策のグリスを塗布して取り付けます。

トルクレンチで規定トルクで締め付けます。

傷防止の工夫もしたのでBB本体のアルマイトにも組み立て傷がありません。

スピンドルはアルミでボルトは鉄なので取り外し時にはめちゃくちゃ硬くて焼き付きの兆候が見られましたので焼き付き防止のグリスを塗布します。

その他異音が出やすい場所にもグリスを塗布します。

規定トルクで締め付けます。

次はベアリングコンタクトの調整をします。

ガタが無くてベアリングを押さえつけすぎないように調整します。

調整後にチェーンを取り付けします。

ダミーステムから元のハンドルパーツ一式に交換してキャリパーやケーブルなどを取り付けます。

ホースなどを純正の樹脂小物で取り付けするとMTBなどでは脱落してホースがブラブラになりやすいのでインシュロックに交換します。

安心のヘラマン

ホースをフレームに固定します。

リヤキャリパーの取り付け位置を調整して固定します。

次はフレーム内にシフトアウターワイヤーを通しますが塗装時にはライナー管等を入れておくことが出来ないので誘導するものが無いもない状態です。

ですがプロショップ時代にたくさんの内装フレームの組み立て作業を行ってますので問題ありません。

チャチャッと通してワイヤーを組み付けます。

アウターワイヤー、インナーワイヤー共に適正なグリスやスプレーを塗布します。

フロントのキャリパーも位置調整をして取り付けます。

ホースやワイヤーなどがフレームに固定されてプラプラしなくなってから変速の調整作業に入ります。
ガイドプーリーを適切な位置に調整します。

変速の際に全てのギヤ位置で正しく作動するように調整をします。

細かい所ですがパーツの取り付け位置が90度ズレてます。

正しい取り付け位置に直しました。

最後にダブルチェックを行い完成です。

完成後には実際にテスト走行をして車体動作や変速、ブレーキなどさまざまなシュチュエーションで完璧に問題なく作動するかを確認し微調整を行います。

完成後は養生して納品を待ちます。
今回紹介したカスタムやスポーツバイクでの修理等お困りの際は気軽にご相談ください。
2023.08.29
イメージチェンジ 前編
こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。
本日はMTBのイメージチェンジの作業をご紹介します。
最近、新車を購入されたお客様がフレームの色を変えたいとの事で当店にご相談がありました。

パーツを全て外してフレームを塗装できる状態にします。

まずはチェーンを外します。

クランクスピンドルのプリロードを戻して

クランクボルトを緩めますが、オーバートルクか鉄ボルトに対してアルミのスピンドルでの焼き付きのどちらかでめちゃくちゃ硬く締まってます。
なんとか緩んだのでクランクを取り外します。

BBはDUB規格です。

適合するパークツールの工具を使用してBBにも傷が付きにくいように工夫して取り外します。

BBが外れました。

キャリパーを緩めてハンドル周り一式をワイヤーやホースごと取り外します。

ワークスタンドに固定してハンドル一式を外します。

ステムが抜けたのでフロンとサスペンションを外します。

専用工具を使用してヘッドセットを取り外します。
今回のバイクはZS規格です。

下ワンを先に外して

上ワンを外します。

残りのスモールパーツを全部外して

フレーム単体になりました。
塗装はお客様ご自身でされるのでマスキングする部分などを説明してこの状態で一旦お渡しします。


塗装にも時間がかかるのでお預かりしたパーツが汚れたり傷が付かないように養生します。






後は塗装されたフレームが戻って来るまで待ちます。
後編に続きます。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日はMTBのイメージチェンジの作業をご紹介します。
最近、新車を購入されたお客様がフレームの色を変えたいとの事で当店にご相談がありました。

パーツを全て外してフレームを塗装できる状態にします。

まずはチェーンを外します。

クランクスピンドルのプリロードを戻して

クランクボルトを緩めますが、オーバートルクか鉄ボルトに対してアルミのスピンドルでの焼き付きのどちらかでめちゃくちゃ硬く締まってます。
なんとか緩んだのでクランクを取り外します。

BBはDUB規格です。

適合するパークツールの工具を使用してBBにも傷が付きにくいように工夫して取り外します。

BBが外れました。

キャリパーを緩めてハンドル周り一式をワイヤーやホースごと取り外します。

ワークスタンドに固定してハンドル一式を外します。

ステムが抜けたのでフロンとサスペンションを外します。

専用工具を使用してヘッドセットを取り外します。
今回のバイクはZS規格です。

下ワンを先に外して

上ワンを外します。

残りのスモールパーツを全部外して

フレーム単体になりました。
塗装はお客様ご自身でされるのでマスキングする部分などを説明してこの状態で一旦お渡しします。


塗装にも時間がかかるのでお預かりしたパーツが汚れたり傷が付かないように養生します。






後は塗装されたフレームが戻って来るまで待ちます。
後編に続きます。
2023.07.29
MTB オーバーホール② 組み立て~完成編
こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。
本日も前回の続きでMTBのOH作業をご紹介します。
ブレーキのフルードを交換しつつブリーディング作業をします。

エアーが抜きやすい用にセットします。

新しいフルードに交換しつつエアーを排出します。

この作業は丁寧かつ確実に行いますとブレーキのタッチも格段に良くなります。
最初と比べても適正なレバーの遊びがあり、タッチもカッチリしています。

ホイールに洗浄したスプロケットを取り付けてトルクレンチで締め付けます。


面研したローターをホイールに取り付けてトルクレンチで締めます。



リアホイールをフレームにセットしてディレラーハンガーの曲がりをチェックします。
案の定、9時12時の位置で間隔が開いて行くので修正します。



修正後は6時、9時、12時の位置でも間隔が一定ですので修正完了です。

修正したハンガーにRディレラーを取り付けます。

クランクにチェーンリングを取り付けていきます。
異音対策で要所にはグリスを塗布します。

BBにはグリスで耐水対策をして同時にフレームハンガー部には異音、焼き付き防止のグリスを塗布します。


BBを適正トルクで締め付けます。

この時代の3ピースクランク(オクタリンク)も異音が出やすいのでシャフトにもしっかりグリスを塗布します。

適性トルクでクランクを締め付けます。

チェーンは錆が酷くて再使用不可デしたので、新品のチェーンを用意して最初についているグリスを洗い流します。

他店で取り替えたチェーンでよく見かけるのが、新しく取り付けたピン部分の動きが硬くて動作不良になっていることです。
新品のピンを打つ前に一工夫することにより取り付けた部分のリンクがスムーズに動きます。

新しいピンを取り付けてからチェーンオイルを塗布します。

だいぶ自転車らしくなってきました。

ペダルにもグリスを塗布して取り付けます。

ペダルは緩みやすい部分でもありますのでしっかり締めます。

ブレーキパッドもダストによる汚れが酷く異音の原因になるので面研します。

エッジ部分も異音が出にくいよう加工してからキャリパーに取り付けします。

ハンドルの件もお客様に確認してバーエンドを取り外して組み立てをします。

新品のシフトワイヤーも同じホワイトで取り寄せしました。

端面を綺麗に加工して取り付けます。

アウター内部にはシリコンスプレー

インナーにもグリスを薄く塗布して組み込みます。

アウターは適正な長さと取り回しに注意してスマートに見えるように組んでいきます。

前後のシフト調整をして作業台から降ろします。

サドルやハンドル、レバーなどの角度を確認してポジションを調整します。










最初と比べると見違えるほど綺麗になってます。


残りはオプションパーツの取り付けです。
サイドスタンドは金属部分が直接フレームに当たっていました。
これでは将来的にフレームにダメージを与えます。

フレームと当たる部分に厚めのスポンジを貼り付けてフレームを保護します。

メーターなども新しい両面テープに交換して取り付けます。



オプションパーツを取り付けてテスト走行します。
走行動作やブレーキには問題なくとてもスムーズに走行できます。
ただ前後の変速の組み合わせでどうしても噛み合わせが悪い部分がありました。

いろいろ調整などしましたが歯の磨耗によるもので調整ではどうにもならないので交換部品を手配します。

あれだけ洗浄に苦労しましたが仕方ないです。

見た目では分かりにくいですがロー側の歯の磨耗で新品のチェーンとの噛み合わせが悪くて動作不良になってました。

新品のスプロケットに交換して再度テスト走行をしますが、、、、

今度はフロントのチェーンリングの磨耗による動作不良が出始めました。
これだけチェーンが浮いてしまうと交換時期ですね。

同じものはすでに廃盤ですので形状が似ているものがテスト車両のKONAのMTBに付いているので取り外して交換できるかを確認します。

リペアパーツとしては販売されていますが欠品しており、納期が半年後なので今回はテスト車両のチェーンリングを移植します。
写真で見比べると明らかに歯の形状が違いますのでそうとう磨耗が進んでいました。

恐らくアウターxロー付近での使用頻度がかなり高くてその当たりの組み合わせだけが動作不良になってました。

テスト車両は10kmも走行していないので磨耗は無くチェーンの浮きも最初に比べるととても少ないのがわかります。
この辺は洗浄、調整、テスト走行してみないと再使用可能かは判断が難しいのでこの様にトライ&エラーでだめな部分を洗い出して直していくしかありません。
他のお店ではこの様な確認をしないで交換をしてしまうところもありますが、当店は本当に交換が必要な部分を確認してから交換を致します。

見た目にも違和感は無くテスト走行を行い全てのギヤの組み合わせでも問題なく動作するかを確認して作業完了となります。
後日、お客様のご自宅に配達しその際にスポーツバイクの取り扱いや、乗り方、メンテナンスの仕方などを30分ほど説明してのお渡しとなりました。
ご家族の大切な思い出のある自転車を作業させて頂きありがとうございました!!
大切に長らくお使い頂けると幸いです。
スポーツバイクでのメンテナンス、修理などお困りの際は気軽にご相談ください。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日も前回の続きでMTBのOH作業をご紹介します。
ブレーキのフルードを交換しつつブリーディング作業をします。

エアーが抜きやすい用にセットします。

新しいフルードに交換しつつエアーを排出します。

この作業は丁寧かつ確実に行いますとブレーキのタッチも格段に良くなります。
最初と比べても適正なレバーの遊びがあり、タッチもカッチリしています。

ホイールに洗浄したスプロケットを取り付けてトルクレンチで締め付けます。


面研したローターをホイールに取り付けてトルクレンチで締めます。



リアホイールをフレームにセットしてディレラーハンガーの曲がりをチェックします。
案の定、9時12時の位置で間隔が開いて行くので修正します。



修正後は6時、9時、12時の位置でも間隔が一定ですので修正完了です。

修正したハンガーにRディレラーを取り付けます。

クランクにチェーンリングを取り付けていきます。
異音対策で要所にはグリスを塗布します。

BBにはグリスで耐水対策をして同時にフレームハンガー部には異音、焼き付き防止のグリスを塗布します。


BBを適正トルクで締め付けます。

この時代の3ピースクランク(オクタリンク)も異音が出やすいのでシャフトにもしっかりグリスを塗布します。

適性トルクでクランクを締め付けます。

チェーンは錆が酷くて再使用不可デしたので、新品のチェーンを用意して最初についているグリスを洗い流します。

他店で取り替えたチェーンでよく見かけるのが、新しく取り付けたピン部分の動きが硬くて動作不良になっていることです。
新品のピンを打つ前に一工夫することにより取り付けた部分のリンクがスムーズに動きます。

新しいピンを取り付けてからチェーンオイルを塗布します。

だいぶ自転車らしくなってきました。

ペダルにもグリスを塗布して取り付けます。

ペダルは緩みやすい部分でもありますのでしっかり締めます。

ブレーキパッドもダストによる汚れが酷く異音の原因になるので面研します。

エッジ部分も異音が出にくいよう加工してからキャリパーに取り付けします。

ハンドルの件もお客様に確認してバーエンドを取り外して組み立てをします。

新品のシフトワイヤーも同じホワイトで取り寄せしました。

端面を綺麗に加工して取り付けます。

アウター内部にはシリコンスプレー

インナーにもグリスを薄く塗布して組み込みます。

アウターは適正な長さと取り回しに注意してスマートに見えるように組んでいきます。

前後のシフト調整をして作業台から降ろします。

サドルやハンドル、レバーなどの角度を確認してポジションを調整します。










最初と比べると見違えるほど綺麗になってます。


残りはオプションパーツの取り付けです。
サイドスタンドは金属部分が直接フレームに当たっていました。
これでは将来的にフレームにダメージを与えます。

フレームと当たる部分に厚めのスポンジを貼り付けてフレームを保護します。

メーターなども新しい両面テープに交換して取り付けます。



オプションパーツを取り付けてテスト走行します。
走行動作やブレーキには問題なくとてもスムーズに走行できます。
ただ前後の変速の組み合わせでどうしても噛み合わせが悪い部分がありました。

いろいろ調整などしましたが歯の磨耗によるもので調整ではどうにもならないので交換部品を手配します。

あれだけ洗浄に苦労しましたが仕方ないです。

見た目では分かりにくいですがロー側の歯の磨耗で新品のチェーンとの噛み合わせが悪くて動作不良になってました。

新品のスプロケットに交換して再度テスト走行をしますが、、、、

今度はフロントのチェーンリングの磨耗による動作不良が出始めました。
これだけチェーンが浮いてしまうと交換時期ですね。

同じものはすでに廃盤ですので形状が似ているものがテスト車両のKONAのMTBに付いているので取り外して交換できるかを確認します。

リペアパーツとしては販売されていますが欠品しており、納期が半年後なので今回はテスト車両のチェーンリングを移植します。
写真で見比べると明らかに歯の形状が違いますのでそうとう磨耗が進んでいました。

恐らくアウターxロー付近での使用頻度がかなり高くてその当たりの組み合わせだけが動作不良になってました。

テスト車両は10kmも走行していないので磨耗は無くチェーンの浮きも最初に比べるととても少ないのがわかります。
この辺は洗浄、調整、テスト走行してみないと再使用可能かは判断が難しいのでこの様にトライ&エラーでだめな部分を洗い出して直していくしかありません。
他のお店ではこの様な確認をしないで交換をしてしまうところもありますが、当店は本当に交換が必要な部分を確認してから交換を致します。

見た目にも違和感は無くテスト走行を行い全てのギヤの組み合わせでも問題なく動作するかを確認して作業完了となります。
後日、お客様のご自宅に配達しその際にスポーツバイクの取り扱いや、乗り方、メンテナンスの仕方などを30分ほど説明してのお渡しとなりました。
ご家族の大切な思い出のある自転車を作業させて頂きありがとうございました!!
大切に長らくお使い頂けると幸いです。
スポーツバイクでのメンテナンス、修理などお困りの際は気軽にご相談ください。