2024.11.10
最近のいろいろな修理
こんにちは、出張修理の自転車屋さんです。
今年は修理依頼や相談が多くてなかなか更新が出来ていませんが本日も最近!?(6月頃)行った修理を幾つかご紹介します。
まずは車椅子のパンク修理依頼でとある医療機関に出張でお伺いします。
左のタイヤが早く空気が減ってしまうとのことです。
虫ゴムが千切れてましたが念のために水調べをします。
穴はありませんがフラップが千切れてます。
車椅子にはホイールにハンドルを取り付けるボルトが増設されておりフラップ無しではパンクリスクが高いので異なる素材のフラップを2重に取り付けて対策をします。
当然右側の虫ゴムも新品に交換して作業完了です。
次はBB異常で多治見市内にお伺いします。
半年ほど前に前タイヤ交換をさせて頂いた自転車ですがその際BBにガタツキがありました。
サービスで左側の方を調整してお客様にはガタツキが出ないか様子を見るようにお伝えしましたが異音とガタツキが再度出たとの事で予想外のトラブル等も想定されますのでBBを分解する為に作業場のピットに入れます。
現状を把握する為に分解します。
専用工具を入れるねじ山が錆びついてますので掃除します。
丁寧に分解していきます。
専用の工具等を使用します。
硬いときにはスナップオンのブレーカーバーやソケットが活躍します。
部品を全て摘出しました。
汚れが酷くて状態がわかりませんので清掃します。
清掃しました。
清掃をするとシャフトがかなり磨耗(虫食い)しているのが分かります。
反対側も少し減ってます。
ワンの方も虫食いがあります。
以上の診断の結果パーツの再利用不可なので同じ長さのシャフトとベアリングキットで交換します。
某量販店ではこの様な確認をしないで部品交換と言い切る店もありますが、当店では必ず部品の状態を確認し、交換するのか再調整をするのかを決めます。
※私も長年自転車整備を行っていますが未だ透視能力は持ち合わせていません。さすが立派な工賃表を掲げてるだけあり超人的な能力ですね(笑)
新品のシャフトとベアリングキットです。
見比べるとシャフトの磨耗具合が良く分かります。
組みつけの際はシティーサイクルでも適材適所で最高のケミカルを使用します。
ちなみに量販店で販売されるシティーサイクルのBBが破損する原因は個人的には3つあると考察し当店では対策しています。
1.BB組み付け時のグリスの粘度不足→高い粘度のグリスに変える
2.BB組み付け時のグリス使用量不足→グリスを沢山詰め込む
3.BB組み付け時のベアリング当り調整が出来ていない→販売店の整備不足(用は手抜き作業)確実に当り調整とネジの締め込み緩み止め対策をする。
グリスは高粘度タイプでテンコ盛りにします。
またBBは振動でネジが緩むこともありますので適した緩み止めを塗布して組み立てます。
ベアリングの当り調整を完璧に行い各ネジ部を適正トルクで締めこみます。
今後状態を把握しやすいようにペイントチェックも行います。
万が一ネジの緩み兆候が出ても目視で確認できます。
また異音対策でグリスも使い分けます。
内装三段ハブにも極僅かにガタツキがありましたのでせっかくなのでこちらもサービスで調整します。
全体の整備点検をします。
完成しました。
最後にテスト走行を行い問題が無いか確認してお客様に配達します。
ちなみに今回の修理費用はパーツ代金、工賃合わせて(出張費別)8500円です。
某量販店A様は工賃のみで9350円(税込み)となっております。 あの作業レベル、しかも部品代金を合わせると幾らになるやら、、、 ご参考までに
カテゴリ:シティーサイクル修理日記
今年は修理依頼や相談が多くてなかなか更新が出来ていませんが本日も最近!?(6月頃)行った修理を幾つかご紹介します。
まずは車椅子のパンク修理依頼でとある医療機関に出張でお伺いします。
左のタイヤが早く空気が減ってしまうとのことです。
虫ゴムが千切れてましたが念のために水調べをします。
穴はありませんがフラップが千切れてます。
車椅子にはホイールにハンドルを取り付けるボルトが増設されておりフラップ無しではパンクリスクが高いので異なる素材のフラップを2重に取り付けて対策をします。
当然右側の虫ゴムも新品に交換して作業完了です。
次はBB異常で多治見市内にお伺いします。
半年ほど前に前タイヤ交換をさせて頂いた自転車ですがその際BBにガタツキがありました。
サービスで左側の方を調整してお客様にはガタツキが出ないか様子を見るようにお伝えしましたが異音とガタツキが再度出たとの事で予想外のトラブル等も想定されますのでBBを分解する為に作業場のピットに入れます。
現状を把握する為に分解します。
専用工具を入れるねじ山が錆びついてますので掃除します。
丁寧に分解していきます。
専用の工具等を使用します。
硬いときにはスナップオンのブレーカーバーやソケットが活躍します。
部品を全て摘出しました。
汚れが酷くて状態がわかりませんので清掃します。
清掃しました。
清掃をするとシャフトがかなり磨耗(虫食い)しているのが分かります。
反対側も少し減ってます。
ワンの方も虫食いがあります。
以上の診断の結果パーツの再利用不可なので同じ長さのシャフトとベアリングキットで交換します。
某量販店ではこの様な確認をしないで部品交換と言い切る店もありますが、当店では必ず部品の状態を確認し、交換するのか再調整をするのかを決めます。
※私も長年自転車整備を行っていますが未だ透視能力は持ち合わせていません。さすが立派な工賃表を掲げてるだけあり超人的な能力ですね(笑)
新品のシャフトとベアリングキットです。
見比べるとシャフトの磨耗具合が良く分かります。
組みつけの際はシティーサイクルでも適材適所で最高のケミカルを使用します。
ちなみに量販店で販売されるシティーサイクルのBBが破損する原因は個人的には3つあると考察し当店では対策しています。
1.BB組み付け時のグリスの粘度不足→高い粘度のグリスに変える
2.BB組み付け時のグリス使用量不足→グリスを沢山詰め込む
3.BB組み付け時のベアリング当り調整が出来ていない→販売店の整備不足(用は手抜き作業)確実に当り調整とネジの締め込み緩み止め対策をする。
グリスは高粘度タイプでテンコ盛りにします。
またBBは振動でネジが緩むこともありますので適した緩み止めを塗布して組み立てます。
ベアリングの当り調整を完璧に行い各ネジ部を適正トルクで締めこみます。
今後状態を把握しやすいようにペイントチェックも行います。
万が一ネジの緩み兆候が出ても目視で確認できます。
また異音対策でグリスも使い分けます。
内装三段ハブにも極僅かにガタツキがありましたのでせっかくなのでこちらもサービスで調整します。
全体の整備点検をします。
完成しました。
最後にテスト走行を行い問題が無いか確認してお客様に配達します。
ちなみに今回の修理費用はパーツ代金、工賃合わせて(出張費別)8500円です。
某量販店A様は工賃のみで9350円(税込み)となっております。 あの作業レベル、しかも部品代金を合わせると幾らになるやら、、、 ご参考までに