2023.07.29
MTB オーバーホール② 組み立て~完成編
こんばんは、出張修理の自転車屋さんです。
本日も前回の続きでMTBのOH作業をご紹介します。
ブレーキのフルードを交換しつつブリーディング作業をします。
エアーが抜きやすい用にセットします。
新しいフルードに交換しつつエアーを排出します。
この作業は丁寧かつ確実に行いますとブレーキのタッチも格段に良くなります。
最初と比べても適正なレバーの遊びがあり、タッチもカッチリしています。
ホイールに洗浄したスプロケットを取り付けてトルクレンチで締め付けます。
面研したローターをホイールに取り付けてトルクレンチで締めます。
リアホイールをフレームにセットしてディレラーハンガーの曲がりをチェックします。
案の定、9時12時の位置で間隔が開いて行くので修正します。
修正後は6時、9時、12時の位置でも間隔が一定ですので修正完了です。
修正したハンガーにRディレラーを取り付けます。
クランクにチェーンリングを取り付けていきます。
異音対策で要所にはグリスを塗布します。
BBにはグリスで耐水対策をして同時にフレームハンガー部には異音、焼き付き防止のグリスを塗布します。
BBを適正トルクで締め付けます。
この時代の3ピースクランク(オクタリンク)も異音が出やすいのでシャフトにもしっかりグリスを塗布します。
適性トルクでクランクを締め付けます。
チェーンは錆が酷くて再使用不可デしたので、新品のチェーンを用意して最初についているグリスを洗い流します。
他店で取り替えたチェーンでよく見かけるのが、新しく取り付けたピン部分の動きが硬くて動作不良になっていることです。
新品のピンを打つ前に一工夫することにより取り付けた部分のリンクがスムーズに動きます。
新しいピンを取り付けてからチェーンオイルを塗布します。
だいぶ自転車らしくなってきました。
ペダルにもグリスを塗布して取り付けます。
ペダルは緩みやすい部分でもありますのでしっかり締めます。
ブレーキパッドもダストによる汚れが酷く異音の原因になるので面研します。
エッジ部分も異音が出にくいよう加工してからキャリパーに取り付けします。
ハンドルの件もお客様に確認してバーエンドを取り外して組み立てをします。
新品のシフトワイヤーも同じホワイトで取り寄せしました。
端面を綺麗に加工して取り付けます。
アウター内部にはシリコンスプレー
インナーにもグリスを薄く塗布して組み込みます。
アウターは適正な長さと取り回しに注意してスマートに見えるように組んでいきます。
前後のシフト調整をして作業台から降ろします。
サドルやハンドル、レバーなどの角度を確認してポジションを調整します。
最初と比べると見違えるほど綺麗になってます。
残りはオプションパーツの取り付けです。
サイドスタンドは金属部分が直接フレームに当たっていました。
これでは将来的にフレームにダメージを与えます。
フレームと当たる部分に厚めのスポンジを貼り付けてフレームを保護します。
メーターなども新しい両面テープに交換して取り付けます。
オプションパーツを取り付けてテスト走行します。
走行動作やブレーキには問題なくとてもスムーズに走行できます。
ただ前後の変速の組み合わせでどうしても噛み合わせが悪い部分がありました。
いろいろ調整などしましたが歯の磨耗によるもので調整ではどうにもならないので交換部品を手配します。
あれだけ洗浄に苦労しましたが仕方ないです。
見た目では分かりにくいですがロー側の歯の磨耗で新品のチェーンとの噛み合わせが悪くて動作不良になってました。
新品のスプロケットに交換して再度テスト走行をしますが、、、、
今度はフロントのチェーンリングの磨耗による動作不良が出始めました。
これだけチェーンが浮いてしまうと交換時期ですね。
同じものはすでに廃盤ですので形状が似ているものがテスト車両のKONAのMTBに付いているので取り外して交換できるかを確認します。
リペアパーツとしては販売されていますが欠品しており、納期が半年後なので今回はテスト車両のチェーンリングを移植します。
写真で見比べると明らかに歯の形状が違いますのでそうとう磨耗が進んでいました。
恐らくアウターxロー付近での使用頻度がかなり高くてその当たりの組み合わせだけが動作不良になってました。
テスト車両は10kmも走行していないので磨耗は無くチェーンの浮きも最初に比べるととても少ないのがわかります。
この辺は洗浄、調整、テスト走行してみないと再使用可能かは判断が難しいのでこの様にトライ&エラーでだめな部分を洗い出して直していくしかありません。
他のお店ではこの様な確認をしないで交換をしてしまうところもありますが、当店は本当に交換が必要な部分を確認してから交換を致します。
見た目にも違和感は無くテスト走行を行い全てのギヤの組み合わせでも問題なく動作するかを確認して作業完了となります。
後日、お客様のご自宅に配達しその際にスポーツバイクの取り扱いや、乗り方、メンテナンスの仕方などを30分ほど説明してのお渡しとなりました。
ご家族の大切な思い出のある自転車を作業させて頂きありがとうございました!!
大切に長らくお使い頂けると幸いです。
スポーツバイクでのメンテナンス、修理などお困りの際は気軽にご相談ください。
カテゴリ:スポーツバイク修理日記
本日も前回の続きでMTBのOH作業をご紹介します。
ブレーキのフルードを交換しつつブリーディング作業をします。
エアーが抜きやすい用にセットします。
新しいフルードに交換しつつエアーを排出します。
この作業は丁寧かつ確実に行いますとブレーキのタッチも格段に良くなります。
最初と比べても適正なレバーの遊びがあり、タッチもカッチリしています。
ホイールに洗浄したスプロケットを取り付けてトルクレンチで締め付けます。
面研したローターをホイールに取り付けてトルクレンチで締めます。
リアホイールをフレームにセットしてディレラーハンガーの曲がりをチェックします。
案の定、9時12時の位置で間隔が開いて行くので修正します。
修正後は6時、9時、12時の位置でも間隔が一定ですので修正完了です。
修正したハンガーにRディレラーを取り付けます。
クランクにチェーンリングを取り付けていきます。
異音対策で要所にはグリスを塗布します。
BBにはグリスで耐水対策をして同時にフレームハンガー部には異音、焼き付き防止のグリスを塗布します。
BBを適正トルクで締め付けます。
この時代の3ピースクランク(オクタリンク)も異音が出やすいのでシャフトにもしっかりグリスを塗布します。
適性トルクでクランクを締め付けます。
チェーンは錆が酷くて再使用不可デしたので、新品のチェーンを用意して最初についているグリスを洗い流します。
他店で取り替えたチェーンでよく見かけるのが、新しく取り付けたピン部分の動きが硬くて動作不良になっていることです。
新品のピンを打つ前に一工夫することにより取り付けた部分のリンクがスムーズに動きます。
新しいピンを取り付けてからチェーンオイルを塗布します。
だいぶ自転車らしくなってきました。
ペダルにもグリスを塗布して取り付けます。
ペダルは緩みやすい部分でもありますのでしっかり締めます。
ブレーキパッドもダストによる汚れが酷く異音の原因になるので面研します。
エッジ部分も異音が出にくいよう加工してからキャリパーに取り付けします。
ハンドルの件もお客様に確認してバーエンドを取り外して組み立てをします。
新品のシフトワイヤーも同じホワイトで取り寄せしました。
端面を綺麗に加工して取り付けます。
アウター内部にはシリコンスプレー
インナーにもグリスを薄く塗布して組み込みます。
アウターは適正な長さと取り回しに注意してスマートに見えるように組んでいきます。
前後のシフト調整をして作業台から降ろします。
サドルやハンドル、レバーなどの角度を確認してポジションを調整します。
最初と比べると見違えるほど綺麗になってます。
残りはオプションパーツの取り付けです。
サイドスタンドは金属部分が直接フレームに当たっていました。
これでは将来的にフレームにダメージを与えます。
フレームと当たる部分に厚めのスポンジを貼り付けてフレームを保護します。
メーターなども新しい両面テープに交換して取り付けます。
オプションパーツを取り付けてテスト走行します。
走行動作やブレーキには問題なくとてもスムーズに走行できます。
ただ前後の変速の組み合わせでどうしても噛み合わせが悪い部分がありました。
いろいろ調整などしましたが歯の磨耗によるもので調整ではどうにもならないので交換部品を手配します。
あれだけ洗浄に苦労しましたが仕方ないです。
見た目では分かりにくいですがロー側の歯の磨耗で新品のチェーンとの噛み合わせが悪くて動作不良になってました。
新品のスプロケットに交換して再度テスト走行をしますが、、、、
今度はフロントのチェーンリングの磨耗による動作不良が出始めました。
これだけチェーンが浮いてしまうと交換時期ですね。
同じものはすでに廃盤ですので形状が似ているものがテスト車両のKONAのMTBに付いているので取り外して交換できるかを確認します。
リペアパーツとしては販売されていますが欠品しており、納期が半年後なので今回はテスト車両のチェーンリングを移植します。
写真で見比べると明らかに歯の形状が違いますのでそうとう磨耗が進んでいました。
恐らくアウターxロー付近での使用頻度がかなり高くてその当たりの組み合わせだけが動作不良になってました。
テスト車両は10kmも走行していないので磨耗は無くチェーンの浮きも最初に比べるととても少ないのがわかります。
この辺は洗浄、調整、テスト走行してみないと再使用可能かは判断が難しいのでこの様にトライ&エラーでだめな部分を洗い出して直していくしかありません。
他のお店ではこの様な確認をしないで交換をしてしまうところもありますが、当店は本当に交換が必要な部分を確認してから交換を致します。
見た目にも違和感は無くテスト走行を行い全てのギヤの組み合わせでも問題なく動作するかを確認して作業完了となります。
後日、お客様のご自宅に配達しその際にスポーツバイクの取り扱いや、乗り方、メンテナンスの仕方などを30分ほど説明してのお渡しとなりました。
ご家族の大切な思い出のある自転車を作業させて頂きありがとうございました!!
大切に長らくお使い頂けると幸いです。
スポーツバイクでのメンテナンス、修理などお困りの際は気軽にご相談ください。